music-it-onsenの日記

音楽、IT、温泉でいきていく

映画 奇蹟がくれた数式を見て

<概要>(Amazon抜粋)
・監督:マシュー・ブラウン
1914年、英国。ケンブリッジ大学の数学者ハーディは、遠くインドから届いた一通の手紙に夢中になる。そこには驚くべき“発見”が記されていた。ハーディは差出人の事務員ラマヌジャンを大学に招聘するのだが、学歴もなく身分も低いことから教授たちは拒絶する。孤独と過労で、重い病に倒れてしまうラマヌジャンの代わりに、ハーディは奇蹟の証明に立ち上がるのだが―。

<ポイント>
・実在する天才、ラマヌジャンの半生を描いた映画。数学における偉業を成し遂げ、天才数学者として若くしてトリニティカレッジ, 英国王立協会のフェローとなる。
・人種差別や人間関係に悩みながらも、使命感を感じて最後まで奮闘し、分割数の公式を見出すという偉業を成し遂げた。
・彼の死後100年後に、彼の研究の成果がブラックホールの研究として役立っているという。

<感想>
・インド人がとても優秀であるということが耳に残っていたためこの映画を見た。歴史を振り返ると、極めて大きな偉業を成し遂げた人がいるものだなぁと改めて感じた。また、天才がいるとうことも改めて感じた。100分という短い映画のため、彼の苦悩や成し遂げた時の達成感等が描ききれていないように感じた。また、偉業を成し遂げるのも一人では難しく、今回はハーディという立役者がいたからこそだと思う。
才能を見出して発掘してくれる人がいてこそ、その才能が輝く。
また、自分の才能を開花させるために、運に任せないためには自分自身が自分の才能を見出して認め、アピールすることが重要だと感じる。

映画 ペレ 伝説の誕生 を見て

<概要>(Amazon抜粋)
・監督:ジェフ・ジンバリスト, マイケル・ジンバリスト
ブラジルをサッカー王国へと変貌させ、サッカーの王様と呼ばれた“ペレ”。そのプレーは戦争すら停戦させ、彼の背番号“10”はエースナンバーの象徴となった。1958年、スウェーデンW杯。わずか17歳の少年ペレは崩壊寸前の母国ブラジル代表を救い、世界の頂点へと導いた。スラムしか知らない少年がプロチームに入団してからわずか18か月後、なぜ彼は世界を変えることが出来たのか?父との約束、母の愛、そして全国民の期待を背負い、ペレが選んだ絶望を希望に変える“禁じられた切り札”とは?

<ポイント>
・ブラジルの国宝であり、20世紀最高の選手とされたペレの半生を色濃く描いている。シーンを重ねるごとに、自信が増していくペレの表情にも注目
 -貧しく、裸足のサッカー集団と揶揄されていた幼少期からサッカー界の王者となるまでのストーリー
・ブラジルのアイデンティティともよべる"ジンガ"を、周りの支えとペレの信念によって取り戻し、巧みな足技とともにプレーの美しさを見せてくれる
 -ジンガとは、サンバやカポエイラなどにも通じる身体の動き
・ペレを中心としながらチームが一体となっていき、W杯決勝のシーンでは完全にチームがシンクロしており、痛快なチームプレーをみせてくれる
・登場人物ひとりひとりのキャラが立っており、彼らの立場を踏まえた伏線が多様にはってあり、かつきちんと最後に回収されていく構成が美しい

<感想>
・プレーの再現もさることながら、臨場感あふれる映像や、細かい伏線を織り込みながら展開される美しいストーリーに圧巻された。欧州サッカーに憧れを抱く監督や一部のプレーヤーからの圧力も受けながらも、ブラジルのアイデンティティである"ジンガ"を取り戻して勝利を獲得するペレやチームの姿には熱い涙が流れた。スポーツや音楽等の芸術はプレーするものだけでなく見る者も熱くさせてくれ、一つになることができるという点で偉大だと感じた。
別の映画だが、ラグビー南アフリカを舞台とした「インビクタス」という映画もオススメ。言わずと知れた偉人、ネルソン・マンデララグビーというスポーツを通して、人種差別の名残がある南アフリカを一つにしていく物語

映画 SHEFを見て

<概要>(Amazon抜粋)
・監督:ジョン・ファブロー
・一流レストランの料理人カール・キャスパーはオーナーと衝突。創造性に欠ける料理を作ることを拒み、店を辞めてしまう。マイアミに行ったカールは、とてもおいしいキューバサンドイッチと出会い、元妻や友人、息子らとフードトラックでサンドイッチの移動販売を始めることにする。

<ポイント>
・主人公カールの料理への情熱・愛・こだわり
 -自分の思うとおりに料理を作りたいという想い
 -お客さんを笑顔にし、それによって自分も笑顔になる
・父と子供の友情・愛
 -カールとパーシーが料理を通してひとつになり、愛が深まる
 -子供を中心にして夫婦の愛も深まり、復縁するようになる
twitterVine, 1秒ビデオ等の時代を象徴するツールが盛りだくさん
 -twitterを駆使して10歳の息子がマーケティングをして集客が大成功

<感想>
・料理を通して父と子の友情・愛情が深まっていく姿に感銘を受ける。
また、シェフとしての父の姿を見ながら、成長していく子も輝かしい。
特に、父のことをシェフと呼ぶシーンには、尊敬と憧れのまなざしが向けられていて、心がひとつになったという感じがした。


ドラマ 空飛ぶタイヤを見て

<概要>(Amazon抜粋)
・原作:池井戸潤
・主演:中村トオル田辺誠一
・原作は、数々の話題作で知られる池井戸潤。本作「空飛ぶタイヤ」は、テーマや構成、リーダビリティの巧みさなどが評価され、第136回直木賞の候補にもなった話題作である。主人公の運送会社社長・赤松には、ドラマ「チーム・バチスタの栄光」、映画「K20」と目覚しい活躍を続ける仲村トオル。赤松と対峙する自動車会社の課長・沢田に、大ヒット映画「ハッピー・フライト」での主演も記憶に新しい田辺誠一。その他にも豪華なメンバーが集結。また、監督は、WOWOWでの放送後に映画公開もされたドラマW長い長い殺人」の麻生学が、満を持して連続ドラマWの初メガホンを取る。真相は隠され、大企業の圧力に屈しそうになりながらも自分の信念に基づいて闘うことを選択する主人公と登場人物、それぞれの立場における責任と正義。オールスターキャストでおくる社会派ヒューマンサスペンスドラマ。

<ポイント>
・正義を象徴する主人公赤松、悪を象徴する大企業とその常務である狩野
そして、その中間で正義と自分の益で葛藤する沢田。
三菱自動車のリコール問題が元となったドラマであり、日本の大企業病をよく表している
 -実際には、こんなにきれいに終わらなかったみたいだが。。
・倒産の危機や家族崩壊の危機に遭遇しながらも信念を貫き通して最終的には大企業にリコール隠しを明るみに出させて勝利する
 -打ち勝つ過程で、赤松運送や家族が一体となり、より団結するようになる

<感想>
・真実を追い求めて必死に戦う赤松の姿に心打たれた。また中村トオルの演技に迫力があり、見ごたえがあった
・大企業の常務として数多くの従業員やその家族を守るという大義名分のもと、狩野常務はリコール隠しを正当化していたが、結論としては「何も守れなかった」と口にしていたのが印象的。どれだけ組織が大きくなり、複雑になったとしても、原則はシンプルで顧客第一で、本当の意味でのコンプライアンスを守る企業が長く存続する(存続させられる)と感じた